チェコは1人あたりのビール消費量が世界1位
チェコといえばビールの1人あたりの消費量が世界一。
「キリンビール大学」が2018年に発表したレポートによるとビールの消費量はチェコが25年連続で1位だとか。
ちなみに量は183.1L。日本は50位で1人あたり40.1L。
レストランで水を注文しても「本当に水かい?ビールを頼んだのかい?」と確認されたことも。
実際にチェコはマイクロブルワリーも多く、街中のいたるところでオリジナルのクラフトビールをみかけます。
今回チェコ親善アンバサダーとして2019年9月にチェコを訪れるまで「チェコ=ビール」のイメージでした。
日本の大手ビール会社が販売するビールはほぼピルスナーに分類され、そのピルスナーの元祖がチェコのピルスナーウルケルといわれる1842年から販売されているビールです。
ちなみに最近は日本でもアサヒビールから販売しているので、もし飲んで見たい方はコチラから。
そんなビール、ビール、ビールなチェコですが、実は地域によってはワインもかなり有名で、毎年9月には各地でワインの収穫祭が行われます。
そしてその収穫祭の時期にしか飲むことができない幻のワインが「ブルチャーク」です。
ブルチャークはどんな味?
収穫後3-7日ぐらいのブドウで作ったワインがブルチャークです。
「赤ちゃんワイン」とか「ワインのどぶろく」なんて呼んでる人も。
ワインといっても、ほぼほぼワインの味はなく、大人のブドウジュースという表現が正しいぐらい甘く飲みやすい。
発酵途中なので微炭酸。
他の方のブログではりんごジュースのような味わいと書かれているのも見かけました。
ただ、アルコール度数は6%前後あるということなのでガバガバ飲むとちゃんと酔っ払う危険な飲み物。
同行していたお酒が弱い友人はちゃんと顔が赤くなっていました。
ブルチャークは取り扱いに本当に注意が必要
発酵途中のワインというだけあって、酒造機から出すと空気に触れだんだんと味が変わっていきます。
変わっていくと言えば聞こえはいいですが、正直味が落ちていきます。
持ち帰りで買ったブルチャークが、3時間後に宿に戻った際にはもう味が変わっていました。
初めて買ったときは、仲間たちのお土産にと3リットルほど買いましたが3日後にはかなり残念な味に。
さらには発酵によりガスが出ているので、フタを強く締めるとペットボトルなどの容器は開けるときに爆発してしまうため、ゆるく閉めた状態で渡されます。
そのため運送中に傾けたりするとだいたいブルチャークが漏れて溢れていきます。
それを知らない旅行者たちがカバンや衣服を濡らしていくのをたくさん見ました。経験もしました。
どこで飲めるのか?
今回、訪れた収穫祭はミクロフとズノイモの2箇所。
みんなワイングラスを首から下げ各酒造場のブルチャークを飲み歩いてました。
値段は安いところで0.2リットルで16チェココルナ、収穫祭だとだいたい20チェココルナ前後が相場です。
日本円にすると70円-90円ぐらいとお安い感じ。
ブルノの街で見かけた際は30チェココルナ、プラハの街で見かけたときは40チェココルナと、都心部に近づくにつれて値段は高い傾向でした。
ただ、プラハの屋台で出ていたブルチャークは高かったですが運搬設備がちゃんとしているのか味はしっかりと美味しかったです。
こちらのタルに入れて売られているものは、朝だといいですが夕方ぐらいになると味がかわっているような気がしますのでご注意を。