ジョージアを代表する料理シュクメルリ
シュクメルリという東欧ジョージアの料理をご存知でしょうか。英語ではshkmeruli、ジョージア語ではჩქმერულიと表記します。
2019年末に大手牛丼チェーン店の松屋さんが「松屋世界紀行」と題して店舗限定メニューでシュクメルリ鍋膳を提供した結果、SNSを中心に話題になり売り切れが続出。
結果、全国展開で年明けに再販という形になり、多くの人がシュクメルリの名を知ることとなりました。
松屋さんが「定食」として出すにあたり、ご飯にあうようにシュクメルリをアレンジした結果、どちらかというとシチューに近いシュクメルリが日本で独自の進化をとげました。
日本で派生したシュクメルリとその作り方
松屋のシュクメルリ
あまりの人気っぷりに定番化の要望がたくさんあったが定番化は厳しいということで、松屋史上初の取り組みとしてシュクメルリのレシピをクックパッドにて公開しました。
・鶏もも肉
・塩コショウ
・サラダ油
・すりおろしにんにく
・無塩バター
・牛乳
・ホワイトシチューの素
・さつまいも
・レモン汁
・お醤油
・シュレッドチーズ
・パセリ
作り方はクックパッドを見ていただければと思うので材料だけ転載。
さすが独自の進化を遂げただけあり、実際にジョージアで作ってジョージア人に振る舞おうとしましたが、「ホワイトシチューの素」が手に入らなかったので断念しました。
また本場のシュクメルリとは異なりニンニクが摺り下ろしで入っているため、目視でどれぐらいニンニクが入ってるのか不明です。
リュウジさんのシュクメルリ
これ、にんにくと乳製品がアホみたいに入っててバカみたいに濃厚で旨いから人生で一回は試してほしい
ジョージア料理『シュクメルリ』
バター20gでにんにく6片炒め、塩した鶏モモ肉350gこんがり炒め
牛乳300cc、クリームチーズ70g、コンソメ小1、塩小1/5入れとろみがつくまで煮、パンと黒胡椒で完成 pic.twitter.com/8fN4JCMtrf
— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) November 30, 2019
続いて松屋のシュクメルリ発売より前にTwitterでシュクメルリのレシピを公開していた料理研究家のリュウジさんのシュクメルリ。
・バター
・にんにく
・鶏モモ肉
・牛乳300
・クリームチーズ
・コンソメ
・塩
・パン
・黒胡椒
要約するとバターでニンニクと鶏モモ肉を炒め、牛乳とクリームチーズを入れてコンソメ等で味付けですね。
本場でもシュクメルリを食べるならパンは必須のもの。それにしてもTwitterの1投稿でここまで美味しそうに表現するのはさすがですね。
東京は荻窪のラーメン屋で期間限定で発売されていた「シュクメルリまぜそば」。
ラーメン屋のシュクメルリまぜそば
東京は荻窪にあるラーメン屋でたまたま見つけた期間限定メニュー「シュクメルリまぜそば」。
完全に松屋で食べたシュクメルリを匂わすテイストで、チーズとさつまいもが入っていました。鶏肉とサツマイモでお腹がいっぱいになり果たして麺はいるのかと正直疑問ではありましたが。
胃もたれしない工夫か、パクチーが添えられていたのがポイントでした。
ジョージアで見かける3種類のシュクメルリ
さいごに、ジョージアでカカシハウスというゲストハウスをしており、自称シュクメルリハンターを名乗ろうかと思っている僕が今まで出会ったシュクメルリのタイプを3つ紹介します。
地元の人に人気のオイリー系シュクメルリ
まずは定番のシンプルなシュクメルリ。地元の人たちが集まる大衆レストランのような場所にいくと、高確率で出会えるシュクメルリです。
ニンニクが目視できるレベルで入っており、最初に述べたとおりどちらかというとアヒージョに近いタイプになります。
最近ジョージアで入手したジョージアの伝統料理のレシピ本に掲載されていたのもこのタイプのものでした。
日本人に人気のクリーミー系シュクメルリ
続いて、観光にきた日本人に人気の少し乳濁色がベースなシュクメルリ。
ただ、これでもチーズは入っておらず、サワークリームとか牛乳あたりで味付けを行っているのだとか。
実際にチーズっぽさを感じるようなシュクメルリはまだ1-2回しか出会っていませんが、濁っている系は全てクリーミー系に分類しています。
ジョージアで進化を遂げた高級系シュクメルリ
最後に少し高めのジョージアのレストランで出会った高級系シュクメルリ。
まるでフレンチのような味わいで、繊細な泡につつまれた鶏肉が最高のハーモニーをかもしだしていました。
日本だけではなく、ジョージア国内でも独自の進化を遂げたモノは全てここに分類しています。
色んな種類のシュクメルリまとめ
いかがだったでしょうか。
日本でシュクメルリを食べたことのある人も、食べてみたかったなぁと思っていた人も、ジョージアに来ることがあれば色々な店によって異なるシュクメルリを探してみてください。
カカシハウスには今まで宿泊した旅人たちが探してきたシュクメルリの情報がたくさんあります。美味しいモノを見つけたら是非教えてください。
ちなみにシュクメルリとワインのためだけに毎年ジョージアを訪れる日本人が何人かいるほど、ハマってしまうものです。